The Society of British Culture

2001年夏の英国記 12.Malmesbury(3)

Malmesbury(承前)

パブ(2):飲み物&食事

無論パブにはビール以外の飲み物もたくさんある。フランス人たちはビールも飲むが、途中から大抵ワインやウイスキーを飲んでいた。しかしこれらはビールに比べて非常に種類が少ない。

一方ソフトドリンクはどうか。定番のコーラはどこにでも置いている。これはビン入りのものではなく、ピストルみたいな蛇口からグラスに注いで出してくれる。それからサイダーみたいなものもある。これはアルコール入りのものとそうでないものがあるようだ。あとはレモネードくらいか。水もあるが当然ただではない。通常炭酸入りのもの(スパークリング・ウォーター)と炭酸抜きのもの(スティール・ウォーター)がある。値段は結構高く、大体1ポンド前後。ハーフパイントのビールとほぼ同じ値段なので馬鹿らしいが、昼間からビールを飲むのは気が引けるのでよく水を飲んでいた。 なぜ昼間からパブに行くかというと昼ご飯をパブでとるからである。お昼時はパブは結構いいレストランなのだ。ここで食べられる料理こそ伝統的なイギリス料理と言えるものが多い。

メインコースとしてあるのは肉と魚料理。肉はビーフ、ポーク、ラム、チキン、ダックなど種類は豊富だが調理法はあまりバリエーションはない。ローストしたものをスライスして出すことが多い。あとはひき肉にしてマッシュポテトといっしょにパイにするとか、ソーセージにするなど。味付けは超薄味なので塩コショウは自分で調節する。 魚料理はもう少し調理法が豊富である。Sole、huddock(日本語ではヒラメとかそのへんだろう)といった白身魚を焼いてレモンを絞ったものや、言わずと知れたfish&chipsといったフライ、身をほぐして固めたケーキなどはなかなかうまい。 そしてこれらにはかならず何がしかのポテトがついてくる。単に「potate」と書いてある場合は新じゃがをゆでただけのものが出てくる。「jacked potato」となっているときは皮付きのちょっとでかいジャガイモをゆでて皮をはじけさせたもの。「chips」なら無論フライである。これらはもう付け合せとかいうレベルの量ではなく、立派に一品料理として通用する。多すぎるぞ。

さらに大抵の場合野菜類がついてくる。これも「salad」と書いている場合は生野菜、「vegetable」ならゆでた野菜が出てくる。どちらにしてもドレッシングなんぞはかかっていないので、欲しいときは店員さんに頼まねばならない。 あとはサンドウィッチやバーガー類も充実しているので、あまりボリュームが必要ないときはこれらでOK。

さて肝心のお味のほうだが、僕はとてもおいしくいただけた。イギリス料理といえばすぐまずいものの代名詞にあがるが、そんなことはないと思う。確かにソースのたぐいはほとんど使わないから非常に淡白な味わいではある。意外に油もあまり使っていない感じなのでこれまたあっさり味に貢献している。しかし考えてみればほとんど塩コショウのみの味付けでうまく食べられるのはたいしたものだと僕は思う。決して値段は安いわけではないので、中華、フレンチ、イタリアンのこってり味に比べれば、コスト的に損した気持ちになるのかもしれない。あのうるさいフランス人たちが「予想よりもはるかにうまい」と言っていたから一般的にも通用する味なのだろう。まあ彼らの場合相当ひどいものを予想していたのかもしれないが。

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