The Society of British Culture

2001年夏の英国記 11. Malmesbury(2)

Malmesburyのパブ風景

パブ(1):ビール

小さな街であるにもかかわらずパブの数は結構多い。5週間いた中で訪れたパブの名前を挙げてみると、町の南側から順番に、Rose&Crown,  The  Smoking Dog, Kings Alms,  The Whole Hog  ,Borough Alms, Sufforks Alms。この6軒に加えてさらに Three CupsとDuke of Yorkという2軒があるというのだから計8軒もある勘定になる。さすが英国である。

雰囲気は大体どこも似ているが、やはりパブによって微妙な色合いの違いがある。無論、置いているビールにも違いがある。どこでも置いてあるのはFoster,Cronenburgなどの人気の輸入ラガー、Guiness ,Murphysなどのスタウト、それに数多いエールとビターである。僕はこれまでビターというのは銘柄の名前だと思っていたのだが、エールの種類の一つであるらしい。地方に行けばその地方のビターがあるという。1つのパブの中にもたくさんのビターが置いてある。おなじみのオレンジ色の室温ビターから始まって、やたらすっぱいビター(まずい)、ちょっと冷えたビター(これはうまい)、夏季限定ビター(何じゃそりゃ)とかいうのもあった。

飲み方はやはり日本とはちょっと違う。日本の生ビールのようにのど越しさわやか、一気にゴクゴクというのはあまりやらない。ウイスキーを飲むようにちょっと口をつけてはグラスを置いて、しばらくしてまた飲むといった感じ。これは別にそういう飲み方がマナーとかなんとかではなくて、エールやビターはいかにも重そうな印象で、一気に飲み干すと腹にもたれそうであるからだと思う。スタウトなんぞはもってのほかである。もともとぬるいから長い時間かけて飲んでも問題なし。だから飲んでいる時間の割には量は飲まなくてすむ。

最近、東京ではなぜかアイリッシュが微妙な人気である。3月にはセント・パトリックのパレードも大々的にやるし、アイリッシュ・パブなんぞ似非パブまで加えれば数え切れないほどできた。しかし何故かイングリッシュ・パブというのはなかなかお目にかからない。そう言うと僕の周りの人々は大抵、
「イングリッシュ・パブとアイリッシュ・パブってどこが違うの?」
と聞くのだが、なるほど僕にも良く分からない。明らかに違うのはビールの種類である。都内のアイリッシュ・パブは意外にビールの種類が少なく、ギネス、キルケニーといったスタウト2種のみというところがほとんどで、ちょっと気の利いた店ならマーフィーズを置いているくらい。

僕が都内に2軒だけ発見したちゃんとしたイングリッシュ・パブにはビターやヘン、エールといったおなじみのビールが常備してあって、非常に居心地が良い。しかも1軒は会社から歩いて15分くらいのところにあるので、よく顔を出す。なんでオフィス街の中(ビルの6階)にこんな店があるのか不思議だが、さらに不思議なのは、めちゃくちゃラフな格好をしたヨーロッパ系の人達が平日の6時頃からたむろしていること。こいつら何なんだ?

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