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2001年夏の英国記 8. London(2)London (承前)とりあえず予約したB&Bにチェックインして、ロンドンのナイトライフに出かけることにした。もう6時をまわっているので美術館も開いていないから、繁華街をうろうろする。ピカデリー周辺からレスタースクエアのあたりはあまり変わっていない。前々からにぎやかな場所なので変わっても分からないのかもしれない。 ロンドンに来たらやっぱりミュージカル。ABBAの"Mama Mia!"が見たいが、何週間も前からチケット予約しなければ入手困難ということであきらめて、その近くで比較的空いていた"All You Need Is Love"を見ることにした。内容は後でまた少し書くけれど、まあまあかな。でもウェスト・エンドのミュージカル鑑賞ってのは雰囲気がいい。なんかお金持ちになったような気持ちになれる。 夜10時半をまわってもレスタースクエアのあたりはたいそうな賑わいである。大道芸人や似顔絵描き、脚立に乗って演説をしている青年などいて、まるで2年前に行ったエジンバラのサマー・フェスティバルのような光景だ。夏のロンドンはエキサイティングで面白い。しかし一方このあたりは物価も高く、適当に入ったパブで飲んだギネスが3ポンドもしたのにはびっくらこいた。無論東京で飲むよりはずっと安いのだが、ちょっとがっかりする。意外なのは、昼間あちこちで見かける日本人観光客が、この時間になるとめっきりいなくなっていること。夜は出歩かないのだろうか?夜のほうが熱気があって、いかがわしげで圧倒的に面白いと思うのだが。まあ店も閉まっているし、外をブラブラする以外にすることないってのは事実であるが。そんなことで面白がっている僕は安上がりな人種である。 日曜日、今日はちょっと忙しい。朝7時半の朝食開始時間ぴったりに食堂に行く。なぜかイギリスでは朝食時はいつも僕が一番である。東京の朝とはえらい違いだ。このB&Bはロンドンにしては珍しくイングリッシュ・ブレックファストを出してくれる。ジュースから始まってコーヒーにトースト、目玉焼きとベーコン、ソーセージだから、田舎のB&Bよりはちょっとボリュームが小さいが満足である。宿代は26ポンドだからロンドンとしては破格の待遇といえるかもしれない。 今日の予定は10時からナショナル・ギャラリーでフェルメール鑑賞。時間があればバッキンガム宮殿での衛兵交代式を見て、午後はテート・モダンへ。しかも今日はMalmesburyの宿泊先の移動日なので、午後4時の列車に乗らなければならない。超多忙なのである。 ナショナル・ギャラリーに着いたのは9時半。開館前であるがすでに列ができていた。当美術館の別館で7月〜9月にかけて開催中の「フェルメール展」がすごい人気で、前売りチケットはすべて売りきれ。残り少ない当日券を求めて並んでいる人たちの列なのである。僕も前日にチケットカウンターに行ってみたが前売りはすでに売り切れ。カウンターのお兄さんは「明日朝30分くらい並べば当日券で入れる」と言っていたが、東京の人気展覧会での長蛇の列を経験した僕としては1時間前には来るつもりだったのだが、結局地下鉄のタイミングが悪く30分前の到着となったのだ。しかし列といってもせいぜいまだ10人くらいしかおらず、ちょっと拍子抜けであった。やはり東京は異常なのかもしれない。 10時の開館と同時に入場、カウンターで無事チケットも買うことができ、広いこの美術館をゆっくりと見てまわった。チケットはとても高く8ポンド。東京の展覧会と変わらない。やはりロンドンは物価が高い。 今回の目玉はなんと言ってもフェルメールの絵が13枚展示されるということだ。知っての通りこの人、画家のくせにあまり絵を描いておらず、現在世界中で30数枚しか発見されていない。それでこれだけのビッグネームになったのだからそれはそれですごいことだ。無論人気の理由はその独特の絵画技法にあるのだけれども。それはさておき、そんな数少ない作品が13枚も一堂に会すというのは滅多にあるものではない(というかオランダ以外ではもう2度とないかもしれない)ということで開催前から美術愛好家のみならずすごい人気であったらしい。一部ではもうチケット入手は不可能とかいう噂も流れていたのだが、そこまでではないので、ファンならばトライしてみるべきであろう。ただ本展覧会のチケットは時間指定入場制をとっているので、数が限定されていることは確かだ。おかげで満員電車のような混雑に合わないですむことはうれしいが、チケットをたくさん売って欲しいという気もする。このあたりが主催者の悩むところなのだろう。東京では数を、ロンドンでは快適さを選択しているところがお国柄なのかな。 |
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