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2001年夏の英国記 7. London(1)3. Londonもともと今回はロンドンを訪れる予定ではなかったのだが、不本意ながら4週目の週末に出かけるはめになった。不本意というのは、TOEICを受けるためだからである。今回は基本的に旅行ではなく研修で来ているので、成果を見るために何らかのテストを受けなければならないのは承知だが、そんなの日本に帰ってからでよいではないか。せっかくイギリスまで来ているのに、しかも週末に(ブツブツ..)。 とはいえ行くことになったからにはせいぜいロンドンを楽しみたい。テストは面倒だが、終わってしまえば後は自由。考えてみれば会社の経費でロンドンまで出られるのだから得したと思えばよいのだ。そう言えば今世紀に入ってからまだロンドンには行ってないしな。あの有名な観覧車もテート・モダンも見たことないし、何よりナショナル・ギャラリーで開催中の「フェルメール展」が見られるかもしれない。とか考えていると、にわかにロンドン行きも楽しく思えてきた。単純なのである。 往復の旅費は出るが、当然宿泊費は出ない。かと言ってばか正直に日帰りしてはどこにも行けないので、宿を予約して行くことにした。僕はあまり事前予約というのをしたことはないのだが、さすがにロンドンについてから探すのでは時間もないし、料金もあまり選べない。MalmesburyのTICに行ってロンドンの宿リストをもらって検討することにした。しかし、である。高いのだ。ヴィクトリア駅周辺のB&Bリストを見ても軒並み30ポンドを越えている。昔あの辺で泊ったときはあまりいいB&Bでもない割には高いなと思っていたが、それでも25ポンドくらいでは見つけられた。どうやらロンドンの物価は上がる一方らしい。そこでロンドン中心部はあきらめて、若干時間はかかるが郊外に目を向けてみることにした。郊外と言っても地下鉄の発達したロンドンでは、そう不便ではない。こちらだと結構手頃な値段でB&Bがあるようなので、そのうちの一つ、ロンドンの北部、Northern Lineのゾーン2ぎりぎりのTufnel Parkという駅の近くにあるB&Bを予約することができた。 さて出発当日。テストは午後2時からだが、やっぱり1時間前には着きたい。鉄道は信用できないので、今回はバスで行くことにした。Cirencesterからヴィクトリア駅近くのCorch Stationまでバスがあるのだが、必ずヒースロー空港経由で行くので2時間以上かかる。テスト会場はグリーン・パークの近くなので、歩いても30分みれば大丈夫だろう、ということで10時半のバスに乗って出かけた。これなら1時前には着ける。 と思いきや週末(土曜日)の混雑で若干の渋滞と、ロンドン市内での流れの悪さからコーチ・ステーションに着いたのは1時を20分過ぎた頃であった。当然昼飯など食べている時間はない。直接行ってなんとか間に合う時間だ。考えた末、歩いていく方が早いとの判断で、グリーンパークを突っ切っていくことにした。 7月のロンドンはやたら暑い。特に今年は異常気象らしく、雨が少ないから気温が下がらず、日中は常に暑い。そんな中、汗をかきかき、開始10分前に会場についた。ピカデリーのフォートナム・アンド・メイソンの角を曲がったところにあるCavendish Hotelが今回のテスト会場である。 昼飯抜きだが、朝食をいつもより多めに摂ってきたのであまりお腹は空いていなかった。テストに集中するためには却ってよかったかもしれない。しかしテストの説明も当然ながら英語で行われるので、テストを受ける前から集中力が必要である。TOEICは何度も受けているので、まあ大体は聞かなくてもわかるのが多少の救いである。 テストが始まってしまえば時間は早い。合計2時間半のテストだが、なんとかギリギリ一杯回答し終わったところで終了。もう5時前である。さすがにお腹がすいた。今回はホストのおばさんが、ロンドンで時間がないだろうと手作りサンドウィッチを持参させてくれたので、本来なら昼飯に食べるつもりだったのだが、本当に時間がなくなって食べられなかった。せっかくなのでグリーンパークの芝生に座ってサンドウィッチをかじることにした。 夏のイギリスは日が長い。夕方といっても昼過ぎくらいの陽気なので、まだ人がたくさんいる。木陰に座ってチーズとトマトのサンドウィッチをほおばりながら、せわしく行き交う観光客を眺めていた。そう言えばロンドンに来て、こんなにのんびりと公園で座っていたことなんて初めてだ。いつもあの観光客みたいにあくせく動いていたもんな。やっぱり会社の金で来てるから時間のぜいたくができるのかな。自分で計画した旅行なら、目一杯がんばって動くからな。思いがけないよい時間であった。 |
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