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2001年夏の英国記 3.BATH番外: Bath(バース)編Malmesburyから自転車で3時間のところにBathはある。 説明するまでもなく、風呂の語源となったローマの公衆浴場で有名な観光地である。コッツウォルズの南端というような説明がされていることもあるが、この街は丘どころか谷底にあるような街なのでちょいと違うであろう。街の中心地は土地の低い方に集まっているので、迷えばとにかく坂を下ればよい。その点東京の渋谷(そう渋谷は本当に「谷」なのだ)に似ている。無論町並みは似ても似つかない。 なんと言っても英国の誇る観光地の1つであるから、7月の土曜日なんかに行った日には世界中から観光客が集まりごった返している。観光地かつこのあたりでは屈指の都市でもあるので買い物客も多く、通りは人通りが途絶えることがない。自転車を置く場所を見つけるのにも一苦労であった。観光客目当ての「なんたらミュージアム」が多いのもご愛敬だ。でもやはり一番人気は公衆浴場の遺跡そのものを中にもつ「Roman Bath Museum」である。 ローマ時代のバースは現在よりも随分低い位置に街があったので、浴場跡は地下に位置している。「Roman Bath Museum」を入るとまず浴場跡を見下ろすバルコニーのような場所に出る。浴場跡はこのミュージアムの最終目的地なのだが、まず最初にたどり着く場所を見せておいて、それにまつわる遺跡などを学びながら最後にもう一度その場所に行くという趣向なのである。 このミュージアムは大変面白い。実際の遺跡を取り囲むようにミュージアムを作ってあるので、臨場感は抜群だ。浴場にたどり着くまでにローマ史を勉強したような気分になる。でもよく考えればローマ人の風呂に関する歴史を学んだだけなのである。しかしローマ人てのは、何を考えてこんな大仰なもん作っていたのでしょうかね。元々は聖殿なんぞとくっついていたという。単なる風呂なのにねえ。それを見つけて大騒ぎしている英国人もまたよくわからないのであるけれど。しかしこの遺跡が単なる「風呂跡」の意味で貴重ではないということは、真面目にミュージアムを見学すればよく分かる。 最終的にたどり着いた浴場跡は、温水プールのような印象であった。水は本当に温かいが、錆が浮いていて色は緑色で、浸かろうという気にはならない。まあ本当に飛び込んだら放り出されるんだろうが。日本人にとっては別段違和感を感じないような広い公衆浴場も、習慣の違うヨーロッパ人にとっては不思議なものに感じているのかもしれない。 その他の観光名所と言えば、三日月型の建物で有名なロイヤル・クレセントなんぞがある。僕はその近くにある、円形の広場をぐるっと同じ作りの建物が囲む「サーカス」と呼ばれる場所が気に入った。それに限らず、バースの建物はどれも古臭く、ゴシック調というのか、縦に細長い建築物が多くてついつい見上げて歩いてしまう。コッツウォルズのすぐ近くであるのだが、街の印象は全く別の国のようである。 さて観光は楽々なのだが、宿を探すのは結構大変である。「地球の歩き方」には「ピークシーズンでも心配することはない」などと書かれているが大嘘である。絶対に宿の予約は取っておくべし。得意の飛び込みB&Bは一切通用せず、場所を変えて6件くらいまわったが全部だめ、というか一人では泊めてくれないところが多い。どうもこの街の宿は家族旅行者を対象にしているようである。 仕方がないのでTICに行ってみたが長蛇の列。デスクの後の壁には「残りわずか!予約はお早めに!」などとチケットぴあみたいなコピーが貼ってあり、皆の焦りを煽り立てている。順番が来たのでB&Bはないかと聞くと、「一人なら難しいですね。ユースホステルをあたられてはいかがですか」と言うので、それでいい、と結局YHの相部屋にて泊ることとなった。今回はほとんど荷物のない軽装旅行だったのでこんなのもよいが、荷物の多いときには若干不安である。でもやはり用心に越したことはないので、同室だった台湾人の女の子(男女同室でよいのか?)と交代で荷物を見張ったりしていた。まあそれなりに楽しくもあったのだけれど。 |
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