The Society of British Culture

2001年夏の英国記 2.Cotswolds(2)

コッツウォルズ紹介・まずは超有名どころから

(1) Bibury(バイブリー)

おそらく日本でもっとも有名なコッツウォルズの村。僕は滞在先のMalmesburyからCirencesterを経由して行ったので2時間くらいのサイクリングであったが、Cirencesterから出発すれば30分くらいでたどり着ける。この途中の道のりがとても美しい景色であるので、ゆっくり時間をかけて進みたいものである。ちょっと手前にある小さな村もなかなか良い。残念ながら名前は忘れてしまった。

Biburyに着いたのは昼すぎ。ガイドブックにたくさん書かれてあるので今更多くは書かないが、とても美しい小さな村であることは確かである。マスの泳ぐきれいな川も石造りの家もそのとおりに存在する。そしてたくさんの日本人観光客にも出会える。

Biburyの村で小雨が降った折り、雨宿りに入ったティーショップでのこと。30人は座れるであろうこの店の客すべてが日本人であった。おそらくはツアー客が予約していたのであろう。3人しかいない店員はてんてこまいしていた。しかも注文が違うだの、金額が違うだのとうるさいったらありゃしない。ひときわ大声で話している人もいて、添乗員は大変だなーって思っていたらその人がそうだった。やはりこれくらいでなければ務まらないんだろうな。僕はなんとなく1人離れてさみしく昼食をとっていた。

(2) Castle Cobme(カッスル・クーム)

古式ゆかしき家々が残っているので有名な村。Bathから1時間以内でいけるであろう。本当に小さな小さな村であるが山間の静かな場所にあってまるで隠れ里のような密やかな雰囲気である。

僕が行ったのは金曜の夕方で、直前までどしゃ降りの雨だったせいか観光客はほとんどおらず、非常に静かであった。雨上がりの濡れた村がまた印象的なのである。しかし村の子供たちがすれ違いざま「こんにちはー」と声をかけておったからには、普段は日本人観光客が多いのだろうなと容易に想像できるのだった。

特にこれといった名所があるわけではなく、その静かな村のたたずまいのみを味わいにいくようなところであろう。村に1つある教会で見た古い古い時計はなかなか見事なものだったので一見の価値あり。

(3) Bouton-on-the-Water(ボートン・オン・ザ・ウォーター)

ものの本によれば「コッツウォルズ一番の人気スポット」。街の中心を流れる川にかかるいくつもの橋が石造りの家とマッチして、まさに童話の世界のような光景に出会える。しかし完璧なる観光地なので、たくさんの駐車場があちこちにあってちょっと興ざめするかもしれない。普段はとてつもなく観光客が多いとのことであるが、僕が行ったのは午後7時過ぎ(でもとても明るい)で、店もすべてしまっていたからなのか、天気はとても良かったのにもかかわらず、人はほとんどいなかった。買い物なんかに興味のない人は、夏場の日の長い時期は7時とか8時頃に訪れるのがねらい目なのかもしれない。

この街には車で行ったのだが、おそらくチェルトナムから自転車で1時間くらい。天気のよい日には眩しいほどの光を感じさせてくれるところ。

続いて知る人ぞ知る穴場

(1) Lacock(レイコック)

日本のガイドブックにはあまり載っていないが、ナショナル・トラストが村ごと買い取って、保存につとめている古い村。チッペナムから30分くらいで行ける。大きな教会(abbey)と小さな教会(charch)が村の中にある。どちらも美しい建物である。村の住民がごく自然に生活しているので、なんだか観光に来ている僕がとても浮いてしまっているようだ。この村の中にはとても古い家を利用したパブがあるらしいのだが、今回行きそびれてしまった。

この村の目玉はabbeyの敷地内にある庭園らしいのだが、開園時間が遅かったので入らなかった。でも敷地に入らずとも、ちょっと郊外のほうまで足を延ばせば、小川にかかる石造りの古臭い橋の上から、田園風景の中に遠くたたずむabbeyの姿が拝めてほのぼのできる。これぞ自転車旅行の醍醐味なのである。

(2) Nailsworth(ネイルスワース)

観光地でもなんでもないのだがちょっと気に入った街。谷あいにある街で、丘の斜面に立つ家並がなかなか印象的。割と店なんかも立ち並んでおり、カードの使える公衆電話(貴重)もある。コッツウォルズを走り回っていると、あまりスーパーなんかがないので、こういうところに立ち寄って水や食糧を調達しておくことは大切なのである。ちょっと郊外にでると広々とした牧草地の中にきれいな小さな教会が建っていたりしてなかなか良い雰囲気。僕が訪れた頃はまだ口蹄疫問題で付近の小道は封鎖されていたのであまりあちこち歩けなかったのが残念。Cirencesterから1時間くらいか。

(3) Avebury(エイヴベリー)

地元ではストーンヘンジと並ぶ環状列石遺跡の地として有名なのだが、日本ではあまり知られていない場所。交通の便が非常に悪いからかな。でもストーンヘンジだってそうだと思うのだが。距離的にストーンヘンジと近いので、観光客はそちらにまかせて、こっちは地元民のハイキング用といった感じ。実際人出もたいしたことはない。現地の人は圧倒的にこちらを推薦してくれる。ストーンヘンジほどのいびつな石組みの光景は見られないが、ほぼ正確な円を描く奇妙な石の連なりは知られざる古代文明を想起させてくれる。周りに住んでいる人たちはこれに感化を受けてか、牧草地にミステリーサークルをたくさん作って遊んでいるので、ますます奇妙な光景である。自転車ではちょっと行きにくいが、Chippenhamから2時間くらい。もしかしたらSwindonからのほうが近いかもしれない。

その他

コッツ(羊)ウォルズ(丘)の名が示す通り、コッツウォルズは羊と丘の場所である。自転車で走っていればそこここの丘に羊が見えて平和でのどかな雰囲気なのだ。それはしかし自転車で走るにはなかなか苦しいことに他ならぬ。なぜならば丘=坂だから。アップダウンの多さにはかなりてこずる。のどが渇くので水は買って持って行ったほうがよい。それに一度は雨が降るので、一応覚悟しといたほうがよい。長く降ることはめったにないけれども。

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