The Society of British Culture

2001年夏の英国記 1.Cotswolds

6月の終わりから7月一杯会社の研修で英国のMalmesburyというところに滞在していたときに見聞きしたもの、訪ねたところなどの僕なりの感想文みたいなものです。基本的に嘘は書いてませんが、間違っているところはあるかもしれません。あくまでも「2001年夏」現在の僕の日記みたいなものだと思って読んでいただけると幸いです。

よしとも

概略

今更言うのもなんだが、日本には良いコッツウォルズのガイドがない。「地球の歩き方」なんて「コッツウォルズは良いとこだー。みんな言ってみよー。でも行き方は自分で調べてね」ってなもんでまったく役に立たない。なんて不満に思っていたのだが、実際にコッツウォルズに滞在して近くの村々をまわってみて分かった。コッツウォルズは行くのがとても難しいのである。何故か?、公共の交通機関が全くないのである。全くないというのは言い過ぎなのだが、少なくとも便利な鉄道はない、バスは日曜はやってない、レンタカーもでかい町に行かないとない、というのではガイドブックで紹介のしようがないのである。

無論超人気スポットは別である。チェルトナムには鉄道駅があるし、バイブリー、チッピング・カムデンといった名所には、近所の町からツアーバスもあろう。さすがにこのあたりの情報はどのガイドブックにも載っている。しかしそれではどうも物足りない。やはり田舎らしい、人込みのないのどかな魅力を満喫したいではないか。

じゃあどうするのだ、あきらめるのか。いやそうではない、原点に戻るのである。“地球の歩き方”を読むような個人旅行者は文字どおり歩くのだ。その気になればコッツウォルズは歩ける。チェルトナム、サイレンセスターなどの比較的ロンドンから行き易い街を拠点にすればなんとかなる。でもやっぱりそりゃ疲れるし、時間もかかって忙しい我々には現実的じゃない。というわけでスポットライトを浴びるべきなのは人類最大の加速発明品、自転車である。

自転車で回るコッツウォルズの旅

自転車さえあれば健康な体をもつ人ならば大人も子供も女性も男性も関係なく比較的長い距離を移動することができる。幸いなことにコッツウォルズの村はあちこちに点在しているので、疲れたら休めるし、それ以上動くのが嫌になればそこで泊れる。どの村にもB&Bはある。道の途中でも気に入った風景があれば自転車を止めてゆっくり眺められる。村を訪れるばかりがコッツウォルズの旅ではない。

自転車は自動車と違ってハンドル位置やらギアやらで日本との差はないから(日本と英国では車も同じだが)使い方について戸惑うことは少なかろう。しかし、大体において悲しいことにサドルの位置が非常に高い。僕は今回宿泊先のおばさんの自転車を借りたのだが、このおばさんのオリジナル位置では高すぎてひざが伸び切ってしまうのである。身長は同じくらいなのに、トホホである。そして通常、スタンドがない。鍵も日本でよく見かける、タイヤロックの鍵はなく、全てチェーン錠である。だからちょっと止まって水でも買おうかと思うと、立てかける場所を探し、チェーンでどこかに固定しとかなければならず、少々不便である。このおばさんの自転車には明らかに後から付けたと思われるスタンドがついていたし、チェーン錠は僕が自前のものを持っていたので問題なし。さらに特製前カゴ、後部荷台には防水対応の荷物袋完備、何故かベルが2つもついているハイパー自転車であった。

道路事情についても少し。イギリスの舗装道路はハイウェイを除けば2種類しかないと思ってよい。大きい道と小さい道である。大きい道(main road)は広域地図に出ているような広い道でA4とかB3541とかいう名前がついている。この道は大きい町と町をほぼ一直線に結ぶので、都市間の移動には一番早い。だが車の量も多く、危険でもある。イギリスの道路の法定速度は60マイル(約95キロ!)と速く、ドライバーも遠慮なくぶっ飛ばしているので、あまりのんびりサイクリングする雰囲気ではない。大体においてメインロードはあまり風景がよくないのでおすすめはできない。

一方小さい道(minor road)は素敵である。普通、広域の道路地図には出ていないので、地元の人以外はあまり使わないし、速い車も走っていない。その分道路の舗装状況は悪いし、道も狭い。動物の糞もたくさん落ちている。でも景色は最高にきれいである。村とも呼べないような小さな集落にも出会える。でも使いこなすには相当細かい道まで載っている詳細な地図が必要である。大抵のTICで手に入るので、行きたいところが決まれば出発地から目的地までの地図を手に入れよう。おそらく2つか3つくらいにまたがると思われる。僕の場合4つの地図を使って動いた。

さてそろそろ本編のコッツウォルズ紹介と行きましょう。

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