キンタイア岬 (The Mull of Kintyre)

旅行日: 1997年7月18日

あこがれのはじまり

Paul McCartney / Mull of Kintyre
最初にこの曲の名を知ったときは、アフリカかどこかの地名と思ったものです。あまり英語っぽくない響きですから、フィーチャーされたバグパイプを聴くまでは、スコットランドの岬を歌ったものだとは気づかなかったのです。しかし、この美しくのどかな旋律を何度も聴いていくうちに、この曲はいつしか私をスコットランドへ誘うようになりました。

この曲が好きになり、いつかこの地へ行ってみたいと思うようになってから、少しずつ行き方を調べてみました。まず最初は地図で場所を確認。有名な観光地だと思いきや、日本の旅行ガイドブックにはほとんど記載がありません。洋書の"Blue Guide Scotland"をひもといてみると、スコットランドのキンタイア(Kintyre)半島の先端だとのこと。同じスコットランドに「マル(Mull)島」があるのですがそこではなく、キンタイア半島のマル(Mull)灯台がある岬のことを指すようです。よし、じゃあ目的地は灯台のある辺りだ。

そんな風に本を読んだり、ニフティサーブ(現・アット・ニフティ)のイギリス関係フォーラム(会員制掲示板のようなもの)の方々の助けを借りたりしてわかったことは、ポールの歌った岬への道のりは結構長いということ。近場に駅もなく、ロンドンから1日ではちょっと行きにくいようです。電車とバスの時間を調べ、少々の不安感とともに旅行の準備を始め、出発しました。

たどりつくまで

この岬へ行くまで、以下の経路をたどりました。

■ロンドン → グラスゴー(Glasgow)(特急で4時間半)

旅行初日。飛行機の長旅で疲れていたのでとりあえずグラスゴーに着いてから一泊しました。

■グラスゴー → キャンベルタウン(Campbeltown)(バスで4時間半)

この間、鉄道は走っていません。キンタイア半島に入ると、観光案内板に"...one of the most exciting roads to the Mull of Kintyre, immortalised in song by Paul McCartney"なんて文章が現れはじめます。I'm Getting Closer!

観光案内板
観光案内板。こういったものにポールの名前が出ているのはうれしいものです。

■キャンベルタウン → End of The Public Road(タクシーで20分)

キャンベルタウンは小さな町です。でも近辺に大きな町がないので、小規模ながらいろんな店がそろっており、僻地というイメージはありません。ここで宿を探し、ちょっと休憩。

キャンベルタウンの街並み
街の広場から塔を臨む
キャンベルタウン

しばらくしてから町中でタクシーをひろいました。緑一色の平原を進みます。しばらく行くと、対向車はほとんど通らなくなりました。


on the way...

■End of The Public Road−>Mull of Kintyre(徒歩で20分)

道は小さな駐車場で終わっていました。ここで車から降りなければなりません。ここの観光案内板にもポールに関する文章が。

観光案内板
この観光案内板を拡大すると・・・
案内板のポールに関する文章
"Made famous by Paul McCartney's hit single in 1977,the Mull of Kintyre is strictly speaking,the rounded headland making up the south west corner of the Kintyre peninsula."

ここから、やっと海と灯台が見えてきます。灯台へ向かって、約1マイルの曲がりくねった下り坂を下っていきました。

岬の果て

そこにはとても美しい風景が広がっていました。 眼下には真っ青な海、そして鮮やかな緑の野原。木は一本もないので見晴らしが最高によかった。うさぎが遊歩道を何度も横切っていきました。快晴だったので全てがやさしい光に包まれていました。

ここまでくると現地の人ですら誰もいない「貸切状態」でした。灯台の近くにはベンチがひとつ。ここで"Mull of Kintyre"を口ずさみました。持っていったMDを聞けば"Mull of Kintyre"が、ヘッドホンをはずせば優しいさざ波の音が聞こえてきます。 静かな海の向こうには、アイルランドがうっすらと見えました。

キンタイア岬1
キンタイア岬2
キンタイア岬。羊や山羊が見えましたが写ってないですね。
岬のシンボル、灯台。
灯台と岬
The Mull of Kintyre

帰り道

20時になると、往きで使ったタクシーが迎えに来てくれました。緯度が高いスコットランドの7月は、日没が21時過ぎのようです。強い西日を背にして、キャンベルタウンへ帰りました。写真を30枚撮ったと言ったら、運転手のおばさんは笑っていました。

おみやげ

町で唯一の観光案内所には、こんなおみやげが売られていました。

絵はがき
絵はがき
ステッカー
ステッカー(他に円形のものもありました)
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